クリニックBLOG

2013.06.23更新

日本リウマチ学会の高崎芳成理事長と抗リウマチ薬市販後調査小委員会の三森経世委員長は6月18日、新しい経口関節リウマチ治療薬(DMARD)トファシチニブ(商品名ゼルヤンツ)の適正使用ガイドラインの策定と、ファイザー社が実施する市販後全例調査への協力を決めたことを報告した。市販後調査では、今後策定する指針に基づき選択したトファシチニブ投与群と比較対照群を設定し、3年間の臨床データを蓄積、特に安全性について重点的に評価することになった。日本リウマチ学会は、厚生労働省より正式に調査への協力要請を受けたことを説明し、「本製剤の実臨床における真の有用性を世界に先駆けて評価する点で大きな意義がある」と、学会員に協力を要請している。市販後調査症例数は4000例で、慎重な対応が求められている。本薬剤は今年3月に製造販売承認を受けたが、保険収載されていない。日本リウマチ学会は海外の情報を踏まえ、従来の生物学的製剤と比べ副作用のリスクが高い可能性を表明し、国やファイザー社に慎重な対応を要望していた。厚生労働省はファイザー社に対し、本薬剤自体の全例調査に加え、既存薬との長期的な比較調査の実施を要請している。感染症リスクや悪性腫瘍発生リスクが最重点課題である。帯状疱疹が多いのも気になる。米国では認可されたが、欧州では認可されなかった背景にも留意すべきであろう。Jak3阻害剤というユニークな薬剤だけに、位置づけがどうなるかによって、今後のリウマチ治療のガイドラインにも影響する。

投稿者: 石田内科リウマチ科クリニック

2013.06.21更新

スペインのマドリッドで開催された欧州リウマチ学会(EULAR)において、抗リウマチ薬(DMARD)の併用療法が見直される結果が発砲された。とかく生物学的製剤の使用が推進されすぎている日本においては、真摯に受け止めるべき報告と考える。メトトレキサート(MTX)単剤療法の効果が十分でない関節リウマチ(RA)患者に対し、抗リウマチ薬(DMARDs)の3剤併用療法(MTX+サラゾスルファピリジンSASP+ヒドロキシクロロキン)の効果は、MTX+エタネルセプトの2剤併用療法に対し効果が劣らないことが、米国・ネブラスカ大学医療センターのJames R. O'Dell氏らが実施したCSP 551 RACAT試験で示された。ヒドロキシクロロキンh、日本ではDMARDとして承認されていないが米国では広く使用されている。RAの治療はMTXで開始されることが多いが、MTX単剤で疾患活動性が低下する患者は約30%にすぎない。MTXの効果が不十分な場合に使用可能な生物学的製剤やDMARDsはいくつかあるが、RAは現在、糖尿病よりも治療コストの高い疾患となっており、その費用の大部分を生物学的製剤が占めるという。この問題について私は10年にわたって指弾してきたが、製薬メーカのプロモーションにより、適正使用がなされていない。現在日本で承認されている生物学的製剤は7種類あるが、すべて売り上げが伸びているという異常な状況でえある。安易に生物学的製剤を使用する前に、DMARD3剤併用治療を試してみるべきと思う。MTX+SASP+ブシラミン(リマチル)の併用症例がもっとあってもよいのではないかと痛感する。製薬メーカーも、意味のない東京での講演会で経費をたくさん使うのであれば、製剤の薬価を引き下げるべきであり、診療の邪魔にならいかねないMR(営業担当社員)を整理すうrなど経営努力をすべきと考える。

投稿者: 石田内科リウマチ科クリニック

2013.06.20更新

来る6月27日(木)に、午後7時から公的所用がああるため、誠に申し訳ありませんが、診療終了時間が30分早まり18時30分となります。初診の患者様はあ特にご注意ください。ご迷惑をおかけしてすみませんが、ご理解のほど宜しくお願い申し上げます。

投稿者: 石田内科リウマチ科クリニック

2013.06.19更新

風疹の大流行については、従前のブログで述べました。風疹の予防接種の呼びかけはなされていたものの、自治体による対応はあ様々でした。免疫のない妊婦が感染すると、赤ちゃんに障害が出る可能性がある風疹の流行を受け、京都市は最近、予防接種の費用の一部を助成すると発表した。風疹ワクチンは入手困難のため、現実には「はしか・風疹混合(MR)ワクチン」を接種することになる。MRワクチンの場合、予防接種の費用は、自費ですと通常1万円程度かかるが、京都市の助成により自己負担は3千5百円で済むようになる。この臨時の公費負担制度は、
(1)事業実施期間は平成25年7月1日より平成26年3月31日までです。
(2)公費負担となる対象者
 19歳以上の京都市民で[1]妊娠を予定・希望している女性[2]妊娠中の女性の配偶者、つまり夫(事実婚関係にある方も含む)
但し、風疹罹患済の方、風疹ワクチンおよびMRワクチンを2回接種した方は対象外です。
(3)接種ワクチン
 上記の理由にて、MRワクチンを接種。
(4)自己負担額
 
 3,500円 但し所得による減免措置なし
(5)接種を受けれる場所
 接種協力医療機関(当院など)
詳細は、市民しんぶんなどでお知らせがあるかと思います。
 この機会に、該当者の方にはあ接種をお勧めします。蛇足ながら、今問題となっている子宮頸がんワクチンとはあ異なり、安全性の高い予防接種です。くれぐれも誤解のないように。

投稿者: 石田内科リウマチ科クリニック

2013.06.19更新

スペインのマドリッドで開催された欧州リウマチ学会でのスウェーデンからの発表です。人種差もあり、これが日本人にもあてはまるかどうかは、検証が必要です。一般にBMIが高いとメタボのリスクが高いので、減量を勧めることが多いですが、確かに当院での男性RA患者さんはBMI23以下の方ばかりです。スウェーデンの一般住民を対象とした研究で、BMIが高値の男性は通常レベルの男性に比べ、関節リウマチ(RA)の発症リスクが約2割低いという趣旨の発表がありました。ところが、ほぼ8割を占める女性ではあ、BMIとRA発症リスクは有意な因果関係が認めらなかったようです。当院でも、男性RA患者さんにはBMIを注意してみていくつもりです。

投稿者: 石田内科リウマチ科クリニック

2013.06.18更新

リウマチ性疾患の患者さんは、ステロイドや免疫抑制剤を飲まれている方も多いため、未感染ないし予防接種をしておられない患者さんは十分にご注意ください。日本全国的な風疹の流行に伴い、京都府内でも1月から今月9日までの患者数がすでに昨年1年間のおよそ4・5倍に達している。これは近年にない大流行です。成人の男性での流行がとりわけ目立ち、女性が妊娠初期に感染すると子供に先天性風疹症候群という障害が起きる恐れも高く、京都府内の市町村では、対象を絞って予防接種費用を助成する動きが広がっています。特に若年患者さんで、未感染ないし未予防接種には、予防接種をお勧めします。風疹は、発熱や発疹、リンパ節の腫れなどの症状が現れる病気で、感染者のせきやくしゃみなどのしぶきなどの飛沫感染で多く感染する。俗に「三日ばしか」ともいわれるが、小児でもまれに髄膜炎など命にかかわる重い合併症が起きることもあります。成人では重症化することが多いです。京都府内の医療機関に報告のあった風疹の患者数は、9日現在165人で、昨年1年間の36人を大幅に上回った。そのうち男性はおよそ4分の3に上り、20-40歳代で100人を超える。今年4月の時点で34-51歳の男性は、当時は自治体の予防接種の対象外だったため、免疫のない人(抗体がない)が多いとみられる。私自身も大学生の時に罹患し、大変辛かった記憶があります。風疹単独のワクチンは生産量が少なく、今後接種する人は、はしか(麻疹)との混合の「MRワクチン」の接種になるケースが多い。料金は7000-1万2000円で、医療機関によって異なります。当院では、9000円と比較的安価でさせて頂いてます。

投稿者: 石田内科リウマチ科クリニック

2013.06.18更新

今年は空梅雨ですが、6月はリウマチ月間です。すなわち、リウマチ性 疾患の正しい知識を普及し、疾患征圧を推進するための啓発活動を行う月です。この10年でリウマチ性疾患の治療法は、パラダイムシフトをおこして画期的に進歩した。その牽引役となったのは、メソトレキサートの普及と生物学的製剤であろう。今月は、是非リウマチ性疾患の制圧に倍加の尽力をしたいと考えております。

投稿者: 石田内科リウマチ科クリニック

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