スペインのマドリッドで開催された欧州リウマチ学会(EULAR)において、抗リウマチ薬(DMARD)の併用療法が見直される結果が発砲された。とかく生物学的製剤の使用が推進されすぎている日本においては、真摯に受け止めるべき報告と考える。メトトレキサート(MTX)単剤療法の効果が十分でない関節リウマチ(RA)患者に対し、抗リウマチ薬(DMARDs)の3剤併用療法(MTX+サラゾスルファピリジンSASP+ヒドロキシクロロキン)の効果は、MTX+エタネルセプトの2剤併用療法に対し効果が劣らないことが、米国・ネブラスカ大学医療センターのJames R. O'Dell氏らが実施したCSP 551 RACAT試験で示された。ヒドロキシクロロキンh、日本ではDMARDとして承認されていないが米国では広く使用されている。RAの治療はMTXで開始されることが多いが、MTX単剤で疾患活動性が低下する患者は約30%にすぎない。MTXの効果が不十分な場合に使用可能な生物学的製剤やDMARDsはいくつかあるが、RAは現在、糖尿病よりも治療コストの高い疾患となっており、その費用の大部分を生物学的製剤が占めるという。この問題について私は10年にわたって指弾してきたが、製薬メーカのプロモーションにより、適正使用がなされていない。現在日本で承認されている生物学的製剤は7種類あるが、すべて売り上げが伸びているという異常な状況でえある。安易に生物学的製剤を使用する前に、DMARD3剤併用治療を試してみるべきと思う。MTX+SASP+ブシラミン(リマチル)の併用症例がもっとあってもよいのではないかと痛感する。製薬メーカーも、意味のない東京での講演会で経費をたくさん使うのであれば、製剤の薬価を引き下げるべきであり、診療の邪魔にならいかねないMR(営業担当社員)を整理すうrなど経営努力をすべきと考える。
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