クリニックBLOG

2013.05.17更新

昨年秋に発売された新しい抗リウマチ薬「イグラチモド(ケアラム錠25mg/コルベット錠25mg)」について、抗凝固薬として用いられるワルファリン(ワーファリン錠0.5mgなど)との併用は行わないように『使用上の注意』に追記するとともに、安全性速報により、医療関係者などに対して速やかに注意喚起を行うように、厚生労働省が製造業者であるエーザイと富山化学に指示しました。脳や心臓の疾患でワーファリン服用中の患者さんは、ご注意ください。

投稿者: 石田内科リウマチ科クリニック

2013.05.03更新

II型肺胞上皮細胞由来の血清バイオマーカーKL-6、SP-A、SP-Dはわが国の膠原病に伴う間質性肺炎の診断および治療効果判定に応用されている。血清バイオマーカーは研究目的のみならず臨床への応用はわが国が先進的である。RA随伴間質肺炎の早期診断にKL-6が有用で、胸部レントゲン検査より鋭敏である。血清バイオマーカーの中で感度、特異度、診断精度ともに、KL-6が最も高く早期診断に関して極めて有用である。

投稿者: 石田内科リウマチ科クリニック

2013.04.27更新

日本リウマチ学会の宮坂信之理事長は、関節リウマチの新薬で、JAK3阻害薬「トファシチニブクエン酸塩(商品名ゼルヤンツ錠)」が3月25日に製造販売承認を得たことを受け、声明を発表した。学会は、本剤による重篤感染症や発癌のリスクを懸念しており、適正使用がなされるかどうか、厳しくモニタリングしていく考えを表明している。これは米国FDAの調査結果を受けてのものである。すなわちトファシチニブに関しては、米国食品薬品局(FDA)も「用量依存的な重篤感染症、長期暴露時の発癌、免疫抑制に伴うリンパ増殖性疾患のリスクがある」と注意を促している。学会が懸念しているのは、「安全性に問題のある薬剤を、米国よりも広い適用、同量で承認すること」「経口薬で処方しやすく、使用施設や医師の限定が難しいこと」「従来の市販後全例調査と同じ方法では発癌リスクが評価しづらいこと」などの点。2月20日付けで製造販売会社のファイザーに慎重な対応を求める要望書を提出していた。人種差や平均体重が異なることを懸念している。この要望に対してファイザーの梅田社長は、学会の主な懸念4点につきどう対応するかを詳細に説明した文書を3月14日付けで返信している。他の抗リウマチ薬にはない「メトトレキサートをはじめとする少なくとも1剤による適切な治療でも症状が残る場合」という条件を設定したことを説明。また、添付文書の警告欄で「重篤な感染症や発癌が発現し、致死的な転帰に至った症例がある」と記載する。全例調査期間の処方は日本リウマチ学会専門医などに限定し、流通管理品目として納入制限を行う考えも明らかにした。また、全例調査は4000人を対象に3年にわたり実施。2000人の対象群を設けて比較調査を行い、投与中止例についても3年間の追跡調査を行うという。詳細は、日本リウマチ学会のホームページっをご参照ください。今後の、この薬剤の位置づけがどうなるかが注目される。


投稿者: 石田内科リウマチ科クリニック

2013.04.22更新

去る18日から20日まで、京都宝ヶ池の国立京都国際会館にて開催されていた第57回日本リウマチ学会が成功裡に閉幕しました。
日本リウマチが学会は、関節リウマチのみでなく、他の膠原病も含んでいるので、内容は多彩でした。やはり、演題数が多かったのは生物学的製剤関連のものでした。新規の治療法も開発される目処が立っているものもあり、どう使い分けるかがポイントです。
日本リウマチ学会のガイドライン作成の中間報告がなかなか面白かったです。

投稿者: 石田内科リウマチ科クリニック

2013.03.29更新

ゼルヤンツ錠(一般名:トファシチニブクエン酸塩)は、関節リウマチ(RA)領域における画期的薬剤です。世界初のヤヌスキナーゼ(Janus Kinase:JAK)阻害剤で、細胞内シグナル伝達を阻害する、新しい作用機序の薬剤です。従来の生物学的製剤は、分泌された炎症性サイトカインであるTNFαやIL-6を末梢で中和するという究極の対症療法であったもに対して、ゼルヤンツは炎症性サイトカインを出さないようにする根本的治療薬になりうる可能性がある点は期待できます。また、注射薬ではなく、経口剤(飲み薬)であることから、患者さんのライフスタイルに合わせた治療薬になりえます。但し、まだ未知の部分も多いので、全例使用調査成績調査の対象になりますので、専門医しか処方できない可能性があります。このように、RAに対する治療薬の選択肢が増えることにより、患者さんに多くの恩恵を与えることができる可能性があることは喜ばしいことです。

投稿者: 石田内科リウマチ科クリニック

2013.03.20更新

患者様の皆様にはご迷惑をおかけします。4月は学会シーズンですので、学会出張のため4月4日(木)および4月25日(木)の午前診は臨時休診とさせて頂きます。両日とも、午後診(16時~19時)は診療いたします。日本リウマチ学会や日本内分泌学会などの学会評議員もいたしておりますので、評議員会にも出席する責務がございます。日本内科学会認定内科医、日本内科学会総合内科専門医、日本リウマチ学会専門医、日本リウマチ学会指導医、内分泌代謝科専門医、内分泌代謝科指導医などの資格維持もせねばならないので、ご理解賜れば幸甚でございます。

投稿者: 石田内科リウマチ科クリニック

2013.03.15更新

春分の日も近づいて参りました。京都市右京区(嵐山・嵯峨野・高雄・太秦)は、北山杉の宝庫です。従いまして、スギ花粉が大量に飛んでおります。おそらく、昨年より多く飛んでいます。お天気に関係なく、風の強さに比例します。症状がでておられつ患者さんは、早急にアレルギー科を受診されることをお勧めします。

投稿者: 石田内科リウマチ科クリニック

2013.03.13更新

三寒四温が続いておりますが、そろそろスギ花粉が飛散しはじめております。花粉症と呼ばれる、アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎の患者さんが増えてきております。今年はPM2.5も重なったことより、例年は無症状の患者さんも来院されます。抗アレルギー剤や抗ロイコトリエン剤、外用ステロイドが早期にはとりわけ有効ですので、できるだけ早い治療をお勧めします。アレルギーマーチという悪循環に入る前に、治療しましょう。とりわけコンタクトレンズ使用中の方は、ご注意ください。

投稿者: 石田内科リウマチ科クリニック

2013.03.12更新

京都で開催される日本リウマチ学会の市民講座が、4月21日(日)に国立京都国際会館アネックスにて開催されます。
概要:
日 時
2013年 4月 21日(日)開演14:30(開場 13:30) ~ 終了予定16:30 
会 場
国立京都国際会館 「アネックスホール」
参加費
無料 
定 員
1400名
主 催
第57回日本リウマチ学会総会・学術集会
京都新聞社、読売新聞社
共 催
田辺三菱製薬株式会社/武田薬品工業株式会社、ファイザー株式会社、
ブリストル・マイヤーズ株式会社/ ヤンセンファーマ株式会社、
アッヴィ合同会社、エーザイ株式会社、 中外製薬株式会社
後 援
社団法人日本医師会、社団法人京都府医師会、社団法人日本リウマチ友の会

テーマ
最新のリウマチ治療
座 長
中村 孝志 (独立行政法人 国立病院機構 京都医療センター)
髙崎 芳成 (順天堂大学医学部 膠原病内科)
演 者
三森 経世  (京都大学大学院医学研究科 内科学講座 臨床免疫学)
「リウマチについて 病因と診断」
山中  寿  (東京女子医科大学附属 膠原病リウマチ痛風センター)
「薬物療法と治療目標」
田中 良哉  (産業医科大学医学部第1内科学講座)
「生物学的製剤と最新の薬物療法」
石黒 直樹  (名古屋大学医学部 整形外科 )
「リウマチの関節手術のトピックス」
元木 絵美  (甲南加古川病院看護支援センター 慢性疾患看護専門看護師)
「リウマチとうまく付き合うには? ―看護師の立場から―」

参加ご希望の方は、日本リウマチ学会のHPから、第57回日本リウマチ学会総会・学術集会から市民講座に入って頂き、
http://www.jcr2013.com/citizen/index.html
「お申込み専用ページ」からお申込みください。

投稿者: 石田内科リウマチ科クリニック

2013.03.12更新

7番目の生物学的製剤が保険収載されました。特徴はPEG化された製剤であり、長時間作用し、病変部位に特異的に作用する製剤だそうです。皮下注製剤なので、外来診療で使用しやすい製剤です。生物学的製剤の選択肢が増えるのは良いことですが、いかに使い分けるかは大きな問題です。

投稿者: 石田内科リウマチ科クリニック

前へ 前へ

当院へお気軽にお問い合わせください

診療時間…9:00~12:00/16:00~19:00 休診日…水曜午後/土曜午後/日曜祝日 TEL:075-201-7244 診療時間…9:00~12:00/16:00~19:00 休診日…水曜午後/土曜午後/日曜祝日 TEL:075-201-7244

新着情報

一覧へ >
2024/11/20NEW
年末年始の診療は、年末は12月28日(土)まで診療します。 年始は1月8日(水)より診療再開します。
2024/05/28
【夏季お盆休診について】8月19日(月)より8月24日(土)まで休診させていただきます。
2024/01/15
令和6年2月より、月曜日午後診療はセカンドオピニオン専用外来とします。
2023/12/13
年末年始の診療は、年末は12月27日(水)まで診療します。 年始は1月4日(木)より診療再開します。
2023/08/02
【夏季休診のお知らせ】来る8月10日(木)から、8月16日(水)はお盆休みの休診となります。
石田内科リウマチ科クリニック TEL:075-201-7244 9:00~12:00/16:00~19:00 休診日 水曜午後/土曜午後 日曜祝日 科目 内科・リウマチ科・膠原病・アレルギー セカンドオピニオンについてセカンドオピニオンについて クリニックBlogクリニックBlog