麻疹風疹混合(MR)ワクチン不足問題:小児定期を最優先に
2016.09.24更新
第16回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会(部会長:岡部信彦・川崎市健康安全研究所長)で部会員と厚生労働省は、一部で不足が起きている麻疹風疹混合(MR)ワクチンを、小児の定期接種に最優先で配分していくよう関係者に働きかけていくことで一致した。当日予定されていた議題ではなかったが、一部の小児科でMRワクチンの定期接種の受付中止などが相次いでおり、部会長からコメント取りまとめが提案された。関西空港をはじめとする関西地方を中心とする麻疹集団発生に伴い、感染者発生で緊急接種が必要となる地域以外の一部機関で、MRワクチンが通常以上に発注されたといったことなどが原因で、地域によりワクチンの在庫に偏在が生じているというのが現状である。当院にも接種希望者の問い合わせが多くあるが、現実的にはMRワクチンの入手は困難である。やはり、品薄が現実であるため、小児定期接種を優先的にすることで合意形成されつつあるので、成人の希望者にはご理解を賜りたい。先ずは、抗体価の測定および母子手帳の記録の確認をお願いしたい。
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