昨今米国と日本の鎮痛に対するスタンスが問題になっている。米疾病対策センター( CDC)が昨年取り組んだ諸対策トップ10のなかでとくに意外に感じたのが「処方鎮痛薬の過剰摂取」。死亡最大要因のひとつということで、毎日44人が死 亡という説明にはびっくりした。近年米国で急浮上してきた深刻な課題で、オピオイドの過剰摂取によるものである。
米国人は、人口の3分の1が慢性疼 痛を抱えていて傷害保険金支払のトップという。何かというとすぐアスピリンに手が伸びる国民として知られていて、その癖が今オピオイドに切り替わって深刻 な事態を招いてしまったようである。痛みを我慢しない国民性が如実に反映されている。さらに問題は膨らみ、オピオイド過剰使用をきっかけに、違法薬ヘロインを乱用するケースが増えており、これによる中毒 死亡者数が前年比で約44%も大幅増加。併せて、コカイン関連死も12%増加、深刻さを深めている。疼痛に伴う社会経済的損失は、年間約60兆円(換算) に上ると推計されており、混迷の根は深い。奇しくも、日本の大手自動車企業の外国人役員が違法薬物をもちこもうとしたのではないかとの疑念がもたれている。オピオイドの適正使用が待たれる。
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