中等度~重度の尋常性乾癬にトファシチニブが有望
2015.06.29更新
中等度~重度の慢性尋常性乾癬に対し、トファシチニブ(商品名:ゼルヤンツ、慢性尋常性乾癬に対しては未承認)の10mg1日2回投与はエタネルセプト(50mgを週2回)に非劣性であり、プラセボより優れることが示された。フランス・サンルイ病院のHerve Bachelez氏らが第III相の無作為化非劣性試験の結果、報告した。トファシチニブは、経口ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬である。今回の検討では、トファシチニブの5mgまたは10mgの2種の用量について、高用量のエタネルセプトおよびプラセボとの比較が行われた。その結果有用性が確認されたというものである。現在日本では、関節リウマチの保険適応しかないが、今後適応拡大の可能性がある。従前より、悪性腫瘍や帯状疱疹が問題となってきたが、現在では他の製剤に比して優位に高リスクとは言えないと評価されつつある。
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