未確定診断炎症性関節炎患者における抗環状シトルリン化ペプチド(CCP)抗体およびX線画像上のびらんの不在下での磁気共鳴画像(MRI)法による関節リウマチ(RA)の早期予測
2015.01.28更新
本研究の目的は、診断特異性が高い抗環状シトルリン化ペプチド(CCP)抗体陰性およびX線画像上のびらんの不在下での関節リウマチ(RA)の臨床的疑い例の確定診断における磁気共鳴画像法(MRI)の実行可能性を評価することにあった。MRIはコストも高くすべての医療機関でしこうできるものではないので、クリニックでの意義は不明である。しかし、外注検査クリニックやMRI検査受注病院もあり、日本は欧米に比して、有利かもしれない。結果は、手関節における対称性の滑膜炎と同部位における骨びらんスコアの高値の所見がMRIから得られれば、抗CCP抗体陰性患者におけるRAの早期診断の助けとなる可能性があることが明らかとなった。抗CCP抗体の陽性率は約60%であり、陰性の40%の早期診断にMRI検査が有用であることが示唆された。骨変化を来す前に思料介入するのが現在の主流であるから、レントゲン検査で異常がなくとも超音波検査ないしMRI検査は実施するのが早期RA患者さんには望ましい。
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