最近のNEJMによれば、抗TNFα剤であるエタネルセプト(ETN)の早期関節リウマチ(RA)患者に対する有効性が検討された。
かねてより、ETNはMTX併用必須ではないが、単剤とMTX併用とどちらが有効かについては、MTX併用が有効率が高いと言われていたものを証明した結果となった。306例の早期RA患者(MTXや生物学的製剤の治療歴がないバージンケース)に対して、最初の52週はETN50mg/WとMTXで治療して、その後に、ETN+MTX群・MTX群・偽薬群にランダムに割り付けた。1次エンドポイントは連ダムに割り付けて治療した後の寛解率とした。結果は63%・40%・23%であった。やはり、ETNはMTXと併用すると有効率が上がることが証明された。画像的変化には、3群で差が出なかったということで、ETNには骨破壊を抑制する効果は顕著でないことが証明された。もっとも他のバイオ製剤で画像的に改善したという報告は怪しいと個人的には考えている。
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