京都大再生医科学研究所の伊藤能永(よしなが)助教らの研究チームは16日、関節が痛み、進行すると手指などが変形する「関節リウマチ」(RA)は、体の細胞内にある特定のたんぱく質に反応することで引き起こされると発表した。実際はこのような単純なめかにずむではないが。論文は17日に米国科学誌サイエンスに掲載される。病気の原因となる物質を特定したことで、新たな治療法の発見につながる可能性があるとしている。この論文は17日に米国科学誌サイエンスに掲載される。病気の原因となる物質を特定したことで、新たな治療法の発見につながる可能性があるとしているが、モデルマウスのこの手の話はいくらでもある。ヒトのRAがそんな簡単に完治すれば苦労はない。
関節リウマチ(RA)は国内に70万〜80万人の患者がいるとされ、中年女性に多い。正常な体の場合、免疫の司令塔の役割を果たすT細胞が病原体(抗原)を敵と認識、反応して免疫反応を起こす。関節リウマチ(RA)患者は、T細胞が体内にもともとある物質を誤って抗原と認識し、免疫反応を起こして関節を破壊するが、どんな物質に反応するのかが分かっていなかった。しかし、この物質が免疫応答異常のすべてを説明できるわけではない。研究チームはマウス実験で、免疫異常を起こすマウスの血液を分析し、T細胞が特定のたんぱく質に反応していることを解明。このたんぱく質は「RPL23A分子」と呼ばれ、RA患者374人の血液を調べると、約17%(64人)がこのたんぱく質に対する免疫反応がみられた。すべてのRA患者ではないことを念頭に置いてほしい。
伊藤助教は「今回特定できたたんぱく質に反応するT細胞を取り除くことができれば、治癒につながる可能性がある」と話しているが、常套的コメントで実用まではまだまだ検討が必要で、これでRA患者さんがすべて完治するわけではない。
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