あまり聞きなれない用語ですが、バイオ医薬品(生物学的製剤)は、高い有効性と安全性が得られることが多くの自己免疫疾患で確認され、海外では急速に使用が増加しています。とりわけある種の癌や血液疾患、自己免疫性疾患等の治療で抗体医薬品等への期待が高まっており、新薬に占めるバイオ医薬品(生物学的製剤)の割合は年々増加しています。もちろん適正使用はされねばなりませんが。近年中には、世界での医薬品売り上げ上位10品目中8品目をバイオ医薬品(生物学的製剤)が占めるとの予測もあります。
一方、バイオ医薬品(生物学的製剤)は一般にどの薬品も高額であることから、その普及は患者さんの経済的負担を増し、医療費高騰の原因にもなっています。たとえば、日本リウマチ友の会が行った関節リウマチ(RA)の患者さんを対象としたアンケート調査では「バイオ医薬品(生物学的製剤)を使いたいが、高額なので使えないので困っている」と回答した方が40%以上に達して、経済的理由でバイオ医薬品(生物学的製剤の恩恵を受けることができないRA患者さんが相当数おられるのは事実です。。
このような状況のなか、2012年以降に多くのバイオ医薬品(生物学的製剤が特許期間(パテント)の終了を迎えるため、バイオシミラー(バイオ後続品)が注目を集めています。一般の化学合成できる医薬品の後発品と異なるところは、バイオシミラーは高分子であるので、先発品との同等性や同質性の検証が要求されています。この意味で一般薬品の後発品より、有効性や安全性は担保されています。今後のデータの蓄積を待ちたいところです。
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