オレンシアの皮下注製剤の有効性
2013.11.11更新
オレンシアの皮下注製剤が新発売されましたが、従来の点滴静脈注射製剤より有効性が高いことが判明しました。理由は単純で、トラフ濃度(最低血中濃度)が皮下注製剤のほうが高く保てるからです。皮下注製剤は1週間毎の投与で、体重65kg以下の患者さんでとりわけ、点滴製剤が4週後の投与に比してコンスタントに血中濃度が保持できることが、証明されました。オレンシアは、T細胞活性化を抑える原因療法に近い生物学的製剤であり、他のTNFα阻害剤やIL-6受容体阻害剤に比して、原因治療をする薬剤です。今後のデータの蓄積に期待したいところです。予後不良因子とされる抗CCP抗体(ACPA)高値症例により有効とのことです。自己注射も可能です。
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