低エネルギー外傷による手首(遠位橈骨)骨折歴を有する高齢者はそうでない場合に比べ平衡機能が悪化しており、将来の外傷リスクが高まっているとの研究結果が明らかになった。。今回の検討では過去6-24カ月以内に手首骨折の既往を有する、受傷時点で65歳以上の23例と年齢、性をマッチさせた骨折歴のない23例の平衡機能などを比較した。手首骨折群にはほかに重大な外傷イベントのない、転倒による低エネルギー損傷の患者がエントリーされ、脳卒中やてんかん、めまいなどの平衡機能障害を生ずる基礎疾患のある人は除外された。
検討の結果、手首骨折既往のない群では動的動作解析(dynamic motion analysis: DMA)スコアは790ポイントであったのに対し、手首骨折の既往を有する群では平衡機能の悪化(平均-933ポイント)が見られた。手首骨折群の83%(19例)は過去5年に骨粗鬆症検診(DXA法)を受けていたが、その間に理学療法として平衡機能訓練が行われていた割合は9%(2例)のみだった。
今回の検討から、高齢者の低エネルギー外傷に伴う手首骨折の既往は、平衡機能障害の検索や治療により、そのあとの大腿骨や椎体骨折を予防する必要があると認識すべきと述べている。
高齢者のエネルギー摂取は重要である。
最近のブログ記事
entryの検索
月別ブログ記事一覧
- 2017年06月 (1)
- 2017年05月 (1)
- 2017年04月 (1)
- 2017年03月 (1)
- 2017年02月 (6)
- 2016年11月 (1)
- 2016年10月 (1)
- 2016年09月 (4)
- 2016年06月 (1)
- 2016年04月 (2)
- 2016年03月 (3)
- 2016年02月 (1)
- 2016年01月 (3)
- 2015年12月 (2)
- 2015年10月 (1)
- 2015年07月 (5)
- 2015年06月 (2)
- 2015年04月 (1)
- 2015年01月 (5)
- 2014年12月 (6)
- 2014年11月 (5)
- 2014年10月 (9)
- 2014年09月 (6)
- 2014年08月 (13)
- 2014年07月 (5)
- 2014年06月 (2)
- 2014年05月 (1)
- 2014年04月 (3)
- 2014年01月 (2)
- 2013年12月 (2)
- 2013年11月 (1)
- 2013年07月 (2)
- 2013年06月 (7)
- 2013年05月 (6)
- 2013年04月 (2)
- 2013年03月 (6)
- 2013年02月 (1)
- 2013年01月 (4)
- 2012年10月 (4)
- 2012年07月 (1)