長らくリウマチ診療に使用されてきたロキソプロフェンに重大副作用が追加された。新聞報道ですでにご案内どうり、厚生労働省は3月22日、医療用に用いられる鎮痛・抗炎症・解熱剤のロキソプロフェンナトリウム水和物について、添付文書の重大な副作用の項に「小腸・大腸の狭窄・閉塞」を追記するよう求める指示を出した。該当商品には錠剤、細粒、内服液を含む。湿布などの外用薬は含まれない。「ロキソニンS」などの商品名で一般販売されているスイッチOTC一般用経口薬についても、添付文書の「相談すること」の項に同様の追記が指示された。
医薬品医療機器総合機構(PMDA)が伝えた情報によると、ロキソプロフェンナトリウム水和物の服用との関連が疑われる小腸・大腸の狭窄・閉塞症例は直近3年度に6例報告されており、うち5例で因果関係が否定できなかった。死亡例はなかったが、専門委員の意見も踏まえた調査の結果、添付文書の改訂が適切と判断された。
一般用のロキソプロフェンで直近3年度の国内副作用症例の報告はなかったが、医療用医薬品の添付文書を改訂することから、専門委員の意見も踏まえた調査の結果、同様の改訂が適切と判断された。やはり、ロキソプロフェンは長期連用は避けた方がよさそうである。
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