食生活が関節リウマチ(RA)の発症リスクに影響を及ぼす可能性があることが、新たな2件の研究で示唆された。この結果は米ブリガム・アンド・ウイメンズ病院/ハーバード大学医学大学院(ボストン)内科准教授のBing Lu氏らによるもので、米カリフォルニア州サンフランシスコで開催された米国リウマチ学会(ACR)年次集会で11月7日に報告された。
1つ目の研究では、25~42歳の米国人女性約9万4,000人を対象として、1991~2011年に4年ごとに食生活に関する調査を行った。この期間中、約350人がRAを発症した。赤身肉や加工肉、精製穀物、揚げ物などを多く含む典型的な北米式食生活をしていた人は、果物や野菜、豆類、全粒穀物、鶏肉、魚などを多く食べている人よりもRAを発症する可能性が高かった。菜食主義者ではRA発症は少ないという結果だった。
もう1つの研究では、女性を対象とした他の研究のデータを分析した結果、「米国人のための食生活指針(Dietary Guidelines for Americans)」に従うことで、RAの発症リスクを低減できることが判明した。Lu氏は、「今回の結果は、健康的な食生活がRAの発症を予防する可能性があることを示しており、この関連性の理由を検討するために、さらなる試験を行いたいと考えている。先行研究は個々の研究グループによって行われていたため、わずかな効果を検出するには力不足だった。そのため、食事が関節リウマチ発症に果たす役割については議論があった」と話している。
この2つの報告は、学会報告なので真偽のほどほ未知であるが、今後の研究の発展を祈念したい。
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