高齢韓国人女性における高齢出産と骨粗鬆症の関連
2014.11.11更新
高齢女性の低骨密度(BMD)すなわち骨粗鬆症にはいくつかの生殖因子が関連しているが、高齢出産がBMDに及ぼす長期的影響を評価した研究は欧米や日本ではほとんどない。そこで、65歳以上の736人の韓国人女性のデータを解析した報告があった。736人のうち426人(60.1%)が骨粗鬆症を罹患していた。35歳時以上の出産経験がある女性の割合は38.9%であり、19.2%が青年期における出産歴があった。共変量調整後の多重ロジスティック回帰分析から、高齢出産歴のある高齢女性は高齢出産歴のない高齢女性に比べて骨粗鬆症のリスクが高い(2.164倍、95%信頼区間 1.109-4.223)ことが明らかとなった。しかし、青年期における出産歴がこのリスクに影響を及ぼすことはなかった。すなわち、高齢出産によるホルモン環境が、後の骨粗鬆症のリスク因子になるということである。日本でも、晩婚化に伴い高齢出産は増加傾向にある。関節リウマチや膠原病で、高齢出産の既往がある患者さんには、早いうちから骨密度の計測が推奨される。
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