慢性疲労症候群(CFS)または線維筋痛症(FM)の患者の自律神経機能、疼痛、疲労および日常機能に対するリラクゼーション療法の効果を証明することである。疼痛に関する誘導イメージ療法の急性効果については中等度のエビデンスがあるが、視覚化の内容については議論の的となっている。他のリラクゼーション法と機能性や自律神経機能に対する効果についてはさらなる研究が必要である。文献のシステマティックなレビューを実施した。線維筋痛症または慢性疲労症候群およびリラクゼーション療法に関連した具体的なキーワードを用いて電子データベースのPubMedおよびWeb of Scienceを検索したもので、組み入れた文献のバイアスリスクを評価し、リラクゼーションについての関連情報を抽出した。13件の十分な質を有するランダム化臨床試験を組み入れ、合計650人の線維筋痛症患者(11件の研究)と88人の慢性疲労症候群患者(3件の研究)がレビュー対象となった。
自律神経機能に対する効果を報告した研究はなかった。
6件の研究は線維筋痛症における疼痛および日常機能に対する誘導イメージ療法の効果を報告していた。
1回の誘導イメージ療法セッションによる急性効果が2件の研究で検討されており、この療法は鎮痛に有益であると考えられる。
他のリラクゼーション法(例、筋肉リラクゼーション、自律訓練法)については、集学的治療プログラムとの比較において線維筋痛症患者の疼痛および機能に対する決定的なエビデンスは見つからなかった。治療の困難さを痛感された。
疲労については、慢性疲労症候群患者を対象とした3件のみの研究で示されたように、集学的アプローチがリラクゼーションよりも優れていると考えられた。いずれにしても、もっと疾患の認知度を上げる努力をすべきであろう。
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