完全長KIR2DS4遺伝子の存在がメトトレキサート治療に対する関節リウマチ患者の反応率を低下させる
2014.08.25更新
ナチュラルキラー(NK)細胞免疫グロブリン様受容体(KIR)をコードするKIR遺伝子は、リガンド(特に、ヒト白血球抗原[HLA]-C分子)の存在により、幾つかのTリンパ球サブセット(例えば、CD4陽性CD28陰性KIR陽性)に加えてNK細胞のエフェクター機能および制御的機能に影響を及ぼす。さらに、KIRとKIRリガンドの相互作用により、関節リウマチ(RA)を含む自己免疫疾患が発現する可能性がある。しかし、メトトレキサート(MTX)療法に対するRA患者の反応におけるKIRとKIRリガンドの役割は不明である。本研究の結果から、赤血球沈降速度(ESR)値が中程度だったRA患者のMTX治療に対する反応は、完全長KIR2DS4遺伝子に影響される可能性があることが示唆された。
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